世界中の国々と同様に、日本でもスマートフォンのカジュアルゲーム、とりわけハイパーカジュアルゲームが大人気となっている。日本は、ゲーム史において、世界の中心となってきた特別な国である。なぜ日本でも、こうしたジャンルのゲームが人気となっているか、その理由を探ってみたい。
日本のゲームの歴史
家庭ゲームの王者といえば、ソニー、任天堂がまず挙げられる。過去何十年にも渡り、その座に君臨を続けている。
1980年代には、パックマンやドンキーコングなどの時代を創り出したタイトルがアーケードゲームから登場した。
近年においては、ソニーのプレイステーション、そして任天堂のコンソールゲーム機。そして永遠の名作ゲーム、マリオ、ゼルダ、ポケモン、、、と枚挙にいとまがない。
日本におけるモバイルとゲーム
日本は世界で最も早く携帯電話が普及した国の一つであり、インターネットに接続できるタイプの携帯電話は1999年頃から、3Gネットワーク対応の携帯電話は2001年頃から、普及してきた。
現在、国内のスマートフォン使用者数は9,400万人を上回り、世帯普及率は96%となっている。
4Gの契約件数は1億3,600万超となっているが、これは総人口が約1億2,600万人の国にとってはかなりの偉業である。
スマートフォンゲームについては、2つのトレンドが見てとれてきた。
第一に、日本のスマートフォンゲームの大半は、日本のゲーム会社が開発したこと日本国内向けのゲームであり、さらには大半のゲームは広告ではなく、アプリ内課金(すなわち、ルートボックス)を通して収益を得た。
このモデルは全体的に成功したことが証明されている。2014年には、世界のスマートフォンゲームの全収益の29%が日本からもたらされた。中国からは7%、韓国からは8%であった。
しかし、この状況はここ数年のうちに大幅に変化している。日本市場にグローバルの大手ゲーム会社が続々と参入を始めたのである。このことは、カジュアルゲームとハイパーカジュアルゲームの更なる普及につながり、そのことは次に、日本のゲーム会社が消費者にトレンドをよみとって、このスタイルのスマートフォンゲームにチャレンジすることにつながった。
日本のスマートフォンゲームの現状
今日、任天堂やバンダイナムコなどの代表的なゲーム会社もスマートフォンゲームに積極的に取り組み、人気キャラクターを用いた無料カジュアルゲームのタイトルをリリースしている。
とりわけこのトレンドの最も典型的な例となったのが、ポケモンである。ポケモンは長年にわたりコンソールのみのタイトルであったが、今やポケモンのゲームでおそらく最も幅広くプレイされているのは「ポケモン GO」であろう。2016年にリリースされた「ポケモン GO」は、その当時革命的であったAR機能を取り入れた。
日本のスマートフォンゲームの革命児と言えるのがITIである。同社は、「レスキューカット(Rescue Cut)」や「ゴルフネスト(Golf Nest)」など、世界中で大人気のハイパーカジュアルゲームを幾つか開発している。そして、これらのゲームは、日本国内のみならず全世界で人気が高いことである。カヤック(Kayac)もまた、日本のスマートフォンゲームの成功者である。
「パークマスター(Park Master)」などの同社のハイパーカジュアルゲームのタイトルは最近、世界中で成功を収めている。
2019年までには、日本の無料モバイルゲームの46%近くがハイパーカジュアルのタイトルとなった。この数字は、米国(ほぼ72%)ほどではないが、それでも2017年の11%弱からは大きな伸びを示したである。
日本のスマートフォンゲームの将来
米国などの市場では、ハイパーカジュアルゲームのタイトルは、App StoreやGoogle Playのランキング上位を独占するようになり、多くの広告収入を上げるようになっている。日本はまだそこまでの状況となってはいないが、現在のトレンドが継続すれば、近い将来には現実のものとなる公算が大きい。日本および全世界のゲーム業界においては、コナミなどの大手企業ならびにITIやカヤックなどの新興ゲーム企業のカジュアルゲームタイトルの活躍が続き、2022年以降も継続するであろう。
モバイルゲームについてご質問がございましたら、当社にご連絡いただき社内のモバイル専門家にお問い合わせいただくか、go.inmobi.com/gamingをご覧ください。
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